2人が本棚に入れています
本棚に追加
「冷たい麦茶で良い?」
「ああ、わりぃな。後、灰皿ねえか?」
じゃあ私も麦茶で良っか。後は灰皿ね。秀人もタバコ吸うんだ。
「どうぞ。つまみとか無くて悪いけど」
私は麦茶の入ったグラスを二つ並べて、真ん中に灰皿を置く。
そして秀人の隣に座ってタバコに火をつけた。
「サンキュー。つまみは良いよ。つまむなら、美咲をつまみ食いするからさ」
「なっ……! どういう意味?」
「そのまんま、言葉の通り」
秀人は私の表情を楽しむようにニヤニヤしてこっちを見ている。
私は、また顔がカーッと熱くなってきた。多分さっきより真っ赤だろう。
「ったく、バカ!」
マジで恥ずかしい。私って軽そうに見られがちだけど、実はこういう話、苦手なんだよ。まぁ、こんな頭でピアス大量に着けてりゃ遊んでそうに見えるわな。
因みにうちの学校は校則が甘いから、こんなんでも文句は言われない。つか、秀人もピアス着けてるけど、前の高校も校則緩かったんかな。
どうでも良い事まで考えてる私に、秀人は笑いながら答える。
「冗談だよ。半分本気だけどな。まあ良いや。そういや、今日は何があったんだ?」
半分本気って何だよ、と突っ込みたかったけど、せっかく話題が変わったのに、それを逃しちゃいけない。
最初のコメントを投稿しよう!