光を求めて

第２４話 そこから世界は狂い始めた・・・らしい

そんな、、、、カイドの正体が元人間だったなんて。
全然知らなかった。

「舞、光を奪われた人間がどうなるかお前は知らないだろう。一度光を奪われるともう二度と光を取り戻すことはない。そしてだんだんと負の連鎖になっていくんだ」

「そうなるとどうなるの？」

「・・・・・ほかの人間が憎くなってこないか？」

「え？何で憎いなんて思うの？自分は自分、他の人は他の人じゃん。くらべるもんじゃないっしょ？」

「世の中の人間全員がお前のようにポジティブだとカイドなんてものがうまれることはなかったんだけどな。けど、世の中の大半の人間は周りの人たちが憎い、うらやましい、どうして自分ばっかりなんてそんな考えを持ち始めた」

「意味わかんなーい。なんでそうなるんかな」

「自分にはいいことが起こらず光と一緒に笑顔も奪われているんだ。楽しいと思えることは何一つない。そんななか、周りの人たちは笑って毎日を幸せそうに過ごしているんだ」

あー。なるほど。たしかにそんな状況だったら周りの人たちがうらやましいかも。
幸せな人たちにあこがれるもん。