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第23話 昔話をしよう
「まず、カイドの目的を知っているか?」
「人々の光を奪うことでしょ?それくらいしっているよ」
「・・・・・ではそこに至るまでの話をしよう」
「いたるまで?」
いたるってなんやろ。よくわからんな。
そこから夏目は語りだした。
おっと話長いからここからは夏目サイドで行くよ!
俺たちカイドについてこいつに話す時が来た。このバカがどこまで理解できるかはわからんが、いつかは必ず話さなければならないんだ。
これは数千年前のこと、小さな小さな村で男の子が生まれた。その子供は舞と同じうまれつき魔法の才能を持った子供だった。
この家は裕福ではなかったが両親ともに優しく、幸せな家庭だった。
しかし、この時の世界では魔法というものは存在せずその子は村の人から気味悪がられた。
どれだけ村の人にいじめられようと、嫌われ避けられようとその子は笑っていた。
両親という心の支えがあったから。
その男の子が小学1年生の時のこと。
「ただいまーー」
大きな声で言ったがいつもならおかえりと聞こえてくるはずの声が聞こえない。
男の子は心配になり、急いで家の中に入った。
すると、中には血だらけの父と母がいた。
「え・・・?なんで?」
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