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その男の子は混乱した。すぐに魔法を使い、復活させようとしたがいくら魔法といえど死人をよみがえらせることはできない。
両親は村の人々から化け物を生み出した邪魔者だと殺されていたのだった。そのことを魔法でつきとめた男の子。
その子は狂ってしまった。
魔法で街を火の海にした。母と父の死体を抱えて山の中に入り、山の中に小屋を建てた。
死体が腐らないように魔法をかけ、復活させる方法はないかと図書館を周り、探し続けた。
そんな中、一冊の本を見つけた。その本にはこう記されてあった。
『亡くなった人がよみがえることはない。しかし、一つだけ方法もある。それは・・・』
『他の人の光を奪い、死体に与えること』
男の子は・・・いや、この時にはもう18歳くらいにまでなっていた。
「そうか、光を集めればいいのか。そう簡単なことじゃないな。まず、俺が死ぬわけにはいかない」
「待っててね、母さん、父さん」
赤く光った目。ほかの人が見たらこういうだろう。ごめんなさい。思わず謝りたくなるほど恐ろしい目。
そいつは4年かけて不老不死の力を手に入れた。年も取らず魔力だけが高まっていく。
少しずつ魔法で人を殺し、光を奪っていたが、このままでは拉致があかない。そう考えた。
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