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「そうだ、光を集めてくれる仲間を作ればいいんだ。そうだそうだ!!最初からそうすればよかったじゃん」
魔法で人間の形を作った。信頼した人を殺した方が光は集まるもんね。俺をこんな目にあわせた人間どもなんて全員死ねばいいんだ。
いつの間にか、そんなことまで考えるようになっていた。
人間の形をした化け物どもは人間から光を奪うだけじゃ飽き足らず人間を取り込み始めたのだ。
「ちょっちょっとまって」
舞が話を止めてきた。
「なんだ?」
「てことは、カイドの正体ってなんなわけ?」
「そうだな、まだこの時点ではカイドが人間を取り込んでいるが、のちに変化をしていった」
「いったい何に!?」
「カイドの正体、それは『絶望し、光を奪われた人間どもだ』だからもちろんカイドも年を取る、寿命も来る。光を奪いたい衝動に駆られること、それ以外は普通の人間と同じなんだ」
だからこそ、この物語を聞いてもらわなくてはならない。この男がどうなったのかをな。
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