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「憎いという感情はだんだん強くなっていき、自分では感情を止められないくらいまで来てしまう。それを助けてくれる光はないんだ。そしたらいつの日か人間の体から黒いしっぽや羽のようなものが生えるようになってしまった。それを使って人々を襲い始めたらしい。」
「それで、ここからがさっきの青年の話の続きだ」
だんだんとその青年本人も知らないうちに人々からカイドと呼ばれ始めた化け物の数は増えて行った。光を奪われた人間たちの大半がカイドになったしまうのだから数は増える一方であり、対策を考えた人間たちが世界警備隊という組織を立ち上げた。
創設者は舞やこの青年と同じ魔法を使える人間だったらしい。
カイドと世界警備隊の戦いはここから始まったのだ。
青年は仲間が増えたことをうれしく思い、魔法ですべてのカイドに招集をかけた。
そして、こう宣言したんだ。
「今日からカイドの組織を作る。リーダーは俺!大人数で協力した方がたくさんの光を奪いやすいしね。異論はないよね?」
「「「異論ナーシ」」」
そこからさらにカイドの活動はさらに活発化した。
集団で火事を起こしたり、村を滅ぼしていったりと暴れたい放題だ。
今もなおこの青年は動き続けているんだ。もちろんこの男もカイド達に任せるばかりではなく、自分でも動いて今では暇つぶし感覚のように光を奪っている。
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