第25話 だとしたら何で・・・?

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「・・・そんな、嘘だろ?皐月が、俺の・・・父さんを?ならどうして助けたりしたんだ!!!その場で俺ごと殺せばよかったのに!なぜ生かした?わからない、わからない、あいつのことがわからない。何を考えてる?」 ポロッ 夏目の目から涙が零れ落ちた。 「な、つめ・・・。ごめん、ごめんね。私のせいだよね。ごめん」 私はただ謝る事しかできなかった。そんな中・・・・ ドォォォォォォン 外で大きな音がした。 「えっいきなり何?ちょっ何が起こってるの?」 「わ、からない。今は皐月のことを考えても拉致があかない。とりあえず、外に様子を見に行くぞ」 「私、外に出てもいいの?」 「ああ、何が正しいのかわからない今、皐月の言うことに従う義理はない。よって、俺が正しいと思うことをする、ついてこい」 そう言って夏目は涙をぬぐった。二人で部屋を出て行こうと扉を開けたその時・・・。     
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