4人が本棚に入れています
本棚に追加
第26話 皐月のことが信じられない
「困るな~。夏目、地下から勝手に出しちゃダメでしょ?まったく~」
「皐月、お前いつからそこにいた?」
「ん?今来たところだよ?地下に舞ちゃんがいなかったからね」
「さっちゃ・・・中川皐月!今外で何が起こってるの?」
さっきの大きな音はいったい何?
「そんな中川皐月なんて他人行儀な呼び方やめてよね~」
「それで十分だもん!」
「外はね~、舞ちゃんを助けに世界警備隊の奴らが攻めてきたんだよ?愛されてるね~」
そっか、皆来てくれたんだ。心配してくれたのかな?だったらめっちゃうれしいよ。
がしっ
いきなり夏目が中川皐月の胸元をつかんだ。カツアゲしてるみたいだね。
「おい。詳しいことはこの騒ぎが終わってからゆっくり聞かせてもらうが、一つだけ聞きたい」
「お前の本当の名前はなんだ?」
「どういうこと~?皐月だって言ってるじゃん」
「お前は姿をよく変えるからな。その名前すらも偽名なんじゃないか?たとえ騙されていたとしても俺はずっとお前を友達だと思っていたんだ。だからダメなことだと知りながら協力をしていた。せめて、せめてお前の本当の名前くらい知っておきたいんだ」
「教えてくれないか?」
「私からもお願い!教えて?」
最初のコメントを投稿しよう!