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「俺はあの時、一人で山の中を歩くのではなく、世界警備隊の人たちについていけばよかったんだな」
「でぇ、その話、いつまで続くですぅ?僕早くカイドを倒しに行きたいんですけどぉ。ていうかぶっちゃけ早く皐月と闘いたいです」
「神楽くん、ちょっとは空気読んでくださいよ」
「ところで」
ん?夏目は何か気になることがあるのかな?
「そっちの彼はどうしてずっと俺を見てるんだ?俺を殺したいか?いいぞ、やってやるぞ?」
だからなんで夏目は喧嘩腰だし。すると、縁せんぱいは夏目の前まで来て頭を下げた。
「え?お、おい、何やってんだ?よくわからんが頭を上げろ」
夏目はもちろんのこと、これにははんちょーや美雪せんぱい、神楽せんぱいまでもが驚いているようだ。なにせ普段絶対頭を下げないような縁せんぱいが下げたんだから。
一体何があったし!!!
「あの時は助けてくれてありがとう」
「あの時?いつの話をしてるんだ?」
「俺が1か月ほど行方不明だったときのことだ。少し前に、皐月がいなくなったときに、すべてを思い出したんだ。まるで記憶がもともとそこにあったかのように自然にな」
「まじですかぁ。思い出してたんですねぇ」
「ああ、その時、このカイドの基地から俺を逃がしてくれたのはお前だったんだな。ありがとう夏目」
「・・・・・大したことはしてない」
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