第29話 中川皐月という男は・・・。

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「いや~だね!ていうか普通に負けないし。みんなおいで」 中川皐月が一言言ったら地面から数百体のカイドが出てきた。 「何この量・・・。えっいやマジで多くない!?」 「安心しろ。お前は守る」 なんかこないだから妙に縁せんぱいが優しいんだけど? 「その程度の数のカイド、楽々倒せないと到底俺には勝てないよ?」 中川皐月は椅子に座って優雅に私たちを見ている。 そこからの私たちの行動は早かった。 斧を振り回して一人で突っ走る神楽せんぱい、それをおって止めに入る美雪せんぱい。 はんちょーはいつも通りため息をつきながら戦ってるし。 夏目は吹っ切れたような顔してるな。よかった。 で・・・。 「縁せんぱい?戦ってきていいんですよ?私も戦うし」 「いや、いい。あっちは神楽がいれば負けないさ。あいつは強いからな」 「じゃ、じゃあ私だけでも戦ってきますよ?」 「ならおれも行く」 ひょえー。なんなんだろう、まもってくれようとしてるのはわかるけどさ。 「はぁ、じゃあ二人で戦いいきましょう」 縁せんぱいは私を気遣いながら戦ってくれた。私はまあ、あんまり強い魔法は使えないし。 しばらく戦っていると、私の頬をかすった。 「いたっ!何?」 「よそ見してちゃだめだよ~。僕の目的は君なんだからさ~」 「皐月!?」     
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