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「いや~だね!ていうか普通に負けないし。みんなおいで」
中川皐月が一言言ったら地面から数百体のカイドが出てきた。
「何この量・・・。えっいやマジで多くない!?」
「安心しろ。お前は守る」
なんかこないだから妙に縁せんぱいが優しいんだけど?
「その程度の数のカイド、楽々倒せないと到底俺には勝てないよ?」
中川皐月は椅子に座って優雅に私たちを見ている。
そこからの私たちの行動は早かった。
斧を振り回して一人で突っ走る神楽せんぱい、それをおって止めに入る美雪せんぱい。
はんちょーはいつも通りため息をつきながら戦ってるし。
夏目は吹っ切れたような顔してるな。よかった。
で・・・。
「縁せんぱい?戦ってきていいんですよ?私も戦うし」
「いや、いい。あっちは神楽がいれば負けないさ。あいつは強いからな」
「じゃ、じゃあ私だけでも戦ってきますよ?」
「ならおれも行く」
ひょえー。なんなんだろう、まもってくれようとしてるのはわかるけどさ。
「はぁ、じゃあ二人で戦いいきましょう」
縁せんぱいは私を気遣いながら戦ってくれた。私はまあ、あんまり強い魔法は使えないし。
しばらく戦っていると、私の頬をかすった。
「いたっ!何?」
「よそ見してちゃだめだよ~。僕の目的は君なんだからさ~」
「皐月!?」
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