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第30話 さようなら。中川皐月。
「もう二度と、失いたくない!!!俺は、一人になりたくないから」
「邪魔するなら、、、お前ら全員殺してやる」
「かかってきなよ、殺してあげるから」
中川皐月からは笑顔が消え、真剣な目になった。
左手に青色の光、右手に赤色の光を瞬時にため私たちに向かって攻撃をしかけてきた。
気づいた時には、私以外の全員が気絶して倒れていた。
「どうして私だけ気絶させないの?」
「ちょっとおしゃべりがしたくてね~」
中川皐月はさっきまでの真剣な表情ではなく、いつもの笑顔に戻っていた。
「私はあなたと喋る事なんてない。何一つね」
「冷たいな~。久しぶりの再会じゃ~ん。舞ちゃん、いや、まーちゃんって呼んだ方がわかりやすいかな?」
その時私の頭の中にある映像が浮かび上がった。
「へぇ~舞ちゃんっていうんだ。じゃあまーちゃんって呼ぶね。俺は皐月!さっちゃんって呼んでよ~」
そうだ、あの時の男の子だ。
だから私ははじめてあった時にさっちゃんと頭の中で無意識に思ってしまったんだ。そうじゃなけりゃ、初対面の人をあだ名で呼ぼうなんて考えもしないから…
「あの時の火事はごめんね~。君の魔力が欲しかったから村ごと燃やしちゃってさ~」
「そっか、あの男の子が、おこしたことだったんだ」
「あれ?恨んでないの?君の家族を殺したんだよ?」
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