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斧で戦う霧崎せんぱいに大剣を持った如月はんちょー、二本の短剣の焔せんぱい、銃で援護する水沢せんぱい、チームワークはばっちりだ。
しかし、化け物と化したカイドははんちょーたちに勝てないとふんだのか、矛先を突っ立っていた私に変えた。
『ううぅぅぅぅ』
唸り声をあげるカイド、カイドの大きな腕が私に向かって一直線で伸びてきている。
ふとその時、私の頭の中に昔の記憶がよみがえった。
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私をかばって亡くなったお母さん。
「まい、に・・げ・て・・・」
心臓をカイドのとがった腕に突き刺されていた。
「嫌だ、お母さん、お母さん、死なないでよ、私を一人にしないで・・・」
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「嫌だ、死にたくない、助けて、誰か・・・」
カイドの腕を目の前にして腰が抜け、動けなくなってしまった私。もうだめだ、そう思って目をつぶった。でもいつまでたってもカイドの腕が私にあたることはなかった。
怖くて震える私。そんな中、私の前から声が聞こえた。
「大丈夫だから」
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