光と影3

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 私は改めて全員を見た。  しっかし、意外にも女が来たんだな。こいつらが私の相手をすんのかな。  そんな事を考えていると、金髪の坊主頭が再び口を開く。 「お前らに恨みはないんだけどな。ちょっと痛い目見てもらうよ」  相変わらずの嫌みな笑顔だ。 「あっ、俺らもお前らに恨みねえから。お互い恨みっこ無しって事でよろしく」  立川も笑顔で返す。  そんな立川を見たロン毛の男は顔をしかめて口を開いた。 「何、余裕かましてんだ、てめえよお?」  余程、頭にきたんだろう。今にも殴り掛かってきそうな勢いである。まあ実際それが目的なんだろうけど。  相手のイラつきを余所に、更に秀人も余裕な態度でニヤニヤしながら口を挟んだ。 「いや、お前らさ。人数多いからって勝った気で居んじゃねえよ」  秀人の言葉を受けて今度は私の近くに居る女がキレ口調で叫ぶ。 「いい加減調子ん乗ってんじゃねえよ。もう手加減は無しだ。とっとと畳んじまいな」  言ったのはぽっちゃりを通り越してかなり貫禄のある女。  いや、畳むって……。こいつ何者ですか? 何時代の人?
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