光と影3

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「はい、これで二人減ったねえ。つか秀人それはちょっとやり過ぎじゃね? 手加減しなきゃ可哀相だろ。鼻血出してんぞ、そいつ」  立川は遊んでいるように楽しそうに笑う。 「いやいや、大樹がやったのも変わんねえじゃねえか。むしろお前がやった方のが酷えし。鼻、曲がっちゃってんぞ」  秀人は憐れむような瞳で倒れている男を見た。 「えっ、嘘。マジで?」  立川は驚いて男を覗き込む。 「何だよ、曲がってねえじゃねえか。ビックリさせんなよ」  立川は呆れたような表情で秀人を見て愚痴っている。 「ハハハ。冗談だよ」  立川の反応が余程面白かったのか、秀人は思わずといった様子で吹き出した。  つか、こいつら素で楽しんでねえか? さっきまで余分な事を考えて悩んでた私がバカみてえじゃん。  まあ良いや。とりあえず私もそろそろやろうかな。  そう思った矢先、今まで黙っていたもう一人の女が口を開いた。 「ねえ。あいつら見てると調子狂うからさ。こっちはこっちで始めようよ」  女は汚れを知らない純粋そうな瞳でニッコリと笑う。  すると太った女はさっきまでの勢いがなく、「そっ……、そうだね」と戸惑い気味に答えた。  秀人たちに爆笑されたのが相当堪えたのだろうか。
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