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「茜も唯も、関係ねえだろ。巻き込むなよ。だったら、これから私はあいつらと一切ツルまない。だから後は私を気の済むようにすれば良いよ」
はっきり言って私は、茜や唯の名前まで出されてパニクってしまった。バカ西の真意など考える事も出来ない。
秀人や大樹を狙ったって、あいつら強えから滅多な事じゃやられない。
でも茜や唯は……。まさかあの二人に暴力で何かするとも思えねえけど。じゃあ何を?
『勝手にすれば。別にお前から離れたって意味ねえんだよ。お前の信用無くして、二度と戻れないようにするから。それと、当分は他の奴らには手え出さないから安心しろよ。まずはお前から』
これは当面のターゲットは私だけに絞られたと解釈して良いのだろうか? だからって素直に喜べない。要するにいずれはみんな狙うって意味だろ。
私はどうすりゃ良いんだよ?
やっぱりこいつは潰しておくべきなんだろうか?
それとも……。
『もう良いや。つか、明日のこのこ学校行ったら殺されるとこだった。わざわざ教えてくれてありがとな。助かったよ。じゃあな』
私が言葉を発するより前に、バカ西は一方的に話して電話を切ってしまった。
結局、私は何やってんだよ? こんな事一つ、満足に解決出来なくて。
ただのバカじゃん。
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