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なんだかんだで私は、三人の戦いに見入ってしまった。
相手の奴らは、やっぱり端(はた)から見ても大樹と鏡司が相手にしている六人の方が喧嘩慣れしてるようだ。
秀人が相手している五人は、はっきり言って秀人との実力差がありすぎて、見ているだけで痛々しい。
あの五人、マジで病院送りんなりそうだな。
しっかしこうやって見てると、秀人たちは余裕かましてるだけの事はあって圧倒的だ。相手している奴が子供みてえに見える。
実際この三人、誰が一番強えんだろう。鏡司も秀人や大樹と似たような強さだ。
仮に三人がやり合ったら、実力が均衡している以上、全員無事じゃ済まねえよな。
って、いやいや。この三人がやり合うなんて、冗談でも考えたら駄目だ。そんなん見たくねえ。
不謹慎な想像を振り払い、再び目の前のバトルに集中する。
いや、しようと思ったけど出来なかった。
マジかよ。有り得ねえだろ。
少し余分な事を考えてた間に、事態は急展開していた。
瞳に映る光景が信じられず、自分の目を疑ってしまう。
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