その先に見えるもの7

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 多数あるテーブルのうち二十人は座れそうな長テーブルには、人数分のグラスやナプキン等が伏せてあった。  食べ物はまだ用意されていないようだが、やはりバカ西はさっきの電話で事前に手配していたらしい。 「適当に座っててくれ。俺、ちょっと厨房の様子見てくる」  バカ西は座るように促すと、自身は一旦部屋を後にした。  私たちは固まって横長のソファに座り、雑談を始める。位置的には端っこに私と秀人、それに向かい合う形で大樹と鏡司が座った。 「しっかし、あいつら大丈夫かなあ?」  鏡司はテーブルに灰皿があるのを見て煙草に火をつける。 「あれくらい大丈夫だろ。そんな思い切りやった訳でもねえし」  秀人も煙草を取り出して火をつけた。  連動するように私と大樹も煙草を取り出す。煙草って本当、つられるよな。 「いや、秀人はやり過ぎの域に達してると思うぞ」  大樹は呆れたような表情で秀人に突っ込んだ。 「本当だよ。特にあの短髪の奴なんて、結構やられてたよな」  鏡司も頷きながら突っ込む。 「そうだっけか。一応、途中から手加減したんだけどな。おっかしいなあ」  秀人は煙草を吹かしながら苦笑して答えた。
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