その先に見えるもの7

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 皆が動き出してすぐ、バカ西は携帯を取り出して電話していた。微かに「用意しといてくれ」というような台詞が聞こえてきたから、恐らく自宅にかけたんだろう。  ちなみに六人組は空き地まで単車で来ていたから、ひと足先にコンビニに向かった。  さすがにこのまま家に入るのは微妙だという事で、コンビニの手洗いで軽く濯いでから家に向かう事になった。  私は空いた時間を利用して茜にメールを入れておく。もしかして明日学校を休むかもしれない事とバカ西と和解出来そうな事を入力して送信ボタンを押した。  これで万が一、オールで飲む事んなっても大丈夫だろう。 「美咲、わりぃけど秀人に乗っけてってもらってくれ。秀人、良いよな? 俺、晃乗せてくから」  大樹はコンビニの駐車場に秀人の単車が停めてあるのを見て確認を取る。  私と秀人が了承した後、大樹は五人組の方を見て言葉を続けた。 「つか、お前ら何で来てんの?」  そういや五人組の単車は見当たんねえけど、何で来たんだろ。 「単車、裏の駐車場に停めてあんよ」  ロン毛が建物の裏手方向を指差して答える。 「なら足あんだな」  大樹は指差された方向を見て納得し、自分の単車に向かって歩いて行った。  私は秀人に連れられて、その横にある単車に乗る。  秀人に乗せてもらうの初めてだな、とか思いながら。  そういや秀人は何でここが分かったんだろ? しかも鏡司まで。後で聞いてみよ。
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