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その後、各自が自信満々な台詞とともに自己ベストを更新。上位陣では大樹が96点を出して四位に入賞する。
最終的に、私は無事に一位を守りきることが出来た。二位が秀人と鏡司、四位が大樹で五位が疾風という結果となる。
「よし、原チャゲットー」
私は嬉しくて無意識に口に出してしまった。
「つか、95点で五位って有り得ねえだろ。普通三位以内には入れると思うんだけど」
疾風は信じられないといった様子で呟く。
「確かに。なんかチーム戦も個人戦も秀人くんたちが上位を占めてるし。喧嘩は強えしカラオケは上手えし、俺らやられっぱなしだよな」
白メッシュが苦笑しながらこっちの方を見た。
「俺、賞品とかどうでも良いからまたやりてえな。今日は口は切れてて痛えし、身体も痛えし、歌うのキツかったわ。完治したらリベンジしねえと」
一番、満身創痍の短髪も苦笑している。
確かにあれじゃ話すのもキツそうだし、まともに歌えなかっただろうな。
「まさか喧嘩じゃなくてカラオケでその台詞が出るとは思わなかったな。まあ、どっちにしろ俺らはいつでも相手んなってやっから。なあ、美咲?」
鏡司は悪戯に笑いながら私を見てきた。
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