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すると近くに居た男性の使用人が少し近寄ってきて軽く会釈をした後、口を開いた。
「立ち聞きしてしまったようで申し訳ございません。ですが今、坊ちゃまのおっしゃられた通り、こんなに沢山のお友達と一緒に心から楽しそうに笑う坊ちゃまが見れて、私どもも楽しく仕事させて頂いてます。どうか遠慮などなさらず、気軽にお越し下さいね。いつでも歓迎致しますよ」
使用人は私たちを見て柔らかく微笑んでいる。
やっぱ人が集まる家って良いもんだよな。
きっとバカ西は今まで招待するようなツレが少なかったんだろう。それがいきなりこんなに賑わうと、一種の親心みたいなもんで嬉しいのかもしれない。やり甲斐もあるだろうしな。
「んじゃ、週一で来てもOK?」
鏡司は期待したような瞳で使用人を見つめる。
なんか本気で週一来そうな勢いだな。
「ええ。いつでもお越し下さい」
使用人は更に顔を綻ばせた。
その時、一連の話を黙って聞いていた大樹が不意に口を開く。
「晃、マジで良かったな。俺もこれからちょくちょく遊びに来るからよ。頼むな」
大樹は大袈裟な程の笑顔を浮かべてバカ西を見た。
「ああ。大樹も、それに他のみんなも、遠慮しないで気軽に遊びに来てくれよな」
そう言って笑うバカ西の笑顔が、なんだか妙に微笑ましかった。
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