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そして晋哉と白メッシュがそれぞれ自己ベストを更新し、鏡司は95点に終わる。
「二位か。この機械も分かってねえな。もっとしっかり採点しろよな」
点数を見て独り言のように呟く鏡司に対して、秀人が余裕の笑みを浮かべて口を開いた。
「甘いな、鏡司。俺が100点出すからお前は三位」
秀人は不敵に笑っている。
「いや、無理っしょ。俺の二位は確定だな」
鏡司は根拠もなく自分の二位確定を宣言した。
まだ十二人が後に控えてる上、中には本当に出しそうな奴が四人は居んのにな。
その後、疾風が意外にも95点を出して暫定三位タイに滑り込んできて、酒の進みとともにバトルは白熱していった。
「さあて。100点取ったら何もらおうかな。そういや単車のタイヤそろそろ交換してえんだけど、タイヤってある?」
秀人は既に100点を取った気になってバカ西に質問する。
カラオケについては私も人の事言えないけど、秀人といい鏡司といい、大樹や疾風といい、物凄い自信だよな。
「さすがにタイヤはねえな。原チャなら本体があったと思うけど」
バカ西は微妙に苦笑しながら答えた。
つか、原チャなら本体があるって……。それは貰って良いもんなのか? 普通に欲しいんだけど。
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