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ある時…私が中学生になってからの事。
田中真琴が現れた。
彼女をしばしば学校で見かけていた私は、彼女が他の子らと少し違うと以前から感じていた。
何が違うかは、言葉にどう現そう?魂が美しく熟しているとでも言おうか。この言い方は正しくないかもしれない。
その彼女が私に興味を示すとは思ってもみなかったが、とても純粋に私の事を恐れず、興味を持ち近付いてきた。
最初は私も警戒したが、彼女の思考や行動は学ぶ事も多く興味が沸いた。
何より普通の人が持ち合わせない私の能力を恐れず、素直に褒めて知りたがるなんて……。
真琴の魅力に私は引かれ、人に対する絶望感が揺らいだ。
真琴と出逢う前から、私は殆どの時間を近辺の野山ですごしていた。
自然は優しい。
私のようなものでも、大きな懐に見返りを求めずに受け入れてくれる。
人意外の生物は本能のままに、無駄な争いは避けて賢く存続していく。
だが、どの種も異質で存続を脅かす病原菌の宿主等には同種でも攻撃対象、或いは避けられる運命のようだ。
理解はできる。
それは、まるで私のようだが。
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