真冬

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うふふ…… 孤児院で私が真琴を思い回想している間……。張り込みしている刑事にストレスを受けていた深雪が、幼児を呑んでしまった。  私は慌てて幼児の脳を吐き出した。これ以上、脳を食べて意識を増やすつもりはない……全く、あの生物も深雪も目を離すと考えなしでろくな事をしない。  脳を食べなければ意識が生まれ無い事が解り、次の疑問は死んでしまった脳を取り入れたらどうなるのだろうか?という事だ。 私は幼児の服に脳をくるんで、自分の部屋で完全に脳が死ぬのを待った。その後、死んだ脳を取り入れてみたが幼児の意識は私の中で甦らず、身体の形状だけは変化可能だった。  思った通りの結果に私は満足した。  実験結果を得られ、これ以上孤児院に居る必要が無い。後は深雪とあの生物に任せて、暫く休む事にした。
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