真冬

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そして、いつしか木々に囲まれた湖にソレはいた。   ソレは初めから本能で生きる術はわかっていた。   ソレはそこにただ在るだけでも良かった。    誰にも見つからず触れられず、静かな水面の下で漂うだけで満足出来る生物だったのだ。  湖には、色々な生物が棲んでいたけれどソレは共存し穏やかな時をすごした。
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