アンドロイドは博士と暮らす

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博士の研究は、人工知能がどこまで人に近付けるか、と言う風な物でした。言ってしまえば、金属の身体で出来た人を作ろう、とそう考えていたのです。 他の研究者たちは、人工知能の研究と言えば、量子コンピューター上でニューラルネットワークを仮構してみたり、深層学習で扱うデータを増やしてみたり、と言う感じのもので、つまるところプログラムの上での話をしていました。 それも確かに人工知能です。そして、それもまた、社会に貢献し、人の生活を豊かにしていきました。 しかし、博士が作りたかったのは、そのようなプログラムじみたものでは無く、もっと人に似た物だったのです。 そうして博士は、アンドロイドを作ったのです。
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