くノ一メイドは襲撃する

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さて、桜と言うメイドくノ一暗殺者が、学の家に来るまでを説明するには、まず一色家について話さねばならない。 一色家とは、格闘家の家系にして、大富豪であった。 何故格闘家で大富豪なのか? それは、日本の某所で行われていると言われる、伝説の地下闘技場での結果である。某所地下百階にあるとされるその地下闘技場では、国家予算に匹敵するほどの、莫大なファイトマネーが動くのだ。 一色家は、一子相伝の無差別格闘術が伝えられており、そして鍛え上げられた遺伝子が、格闘家として完成された肉体を生む。そんな家系故に、地下闘技場での常連だった。十数代前に勝者として手に入れた資金を、地下闘技場に出資したり、投資したりした。それで一色家は、いつの間にか大富豪となっていた。 では何故、メイドくノ一暗殺者が学の家にやってきたのか? なんと、学の父親、一色満が送り込んだのである。 その時の記録が、辛うじて残されている。
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