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ある日、シロの帰りが遅い日があった。
シロのために土間の隅に用意してある猫皿には、ご飯に味噌汁を掛け、焼き魚の骨でデコレートされた猫まんまが寂しそうにしている。
今ではキャットフードが主流だろうが、当時は猫のご飯と言えばこれだった。
猫の健康を考えた専用食品なんて、食べさせた事がない。
夜の八時を回った頃、ニャーニャーと鳴き声が聞こえた。どうやら、シロがご帰還したようだ。
僕が勝手口を開けると、血だらけのシロが居た。
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