第1章

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「空!海はどうしたの!ご飯の時は一緒に来なさいと言ったでしょう!」 「っ、ごめんなさいおかあさん」 違うんだよお母さん 海がもう少し寝ていたいから先に行ってって言ったんだよ 怒られるたびにそんな事を考えることも 幼稚園を卒業する頃には辞めてしまった 口に出すなんてそれこそとうの昔に 僕は海が不自由なく日常を送るために動けばいい それだけでいい そう考えると生きることが楽になった
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