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先生といっしょに教室に行こうとしたところで、はるとくんのお母さんの電話がなりました。
はるとくんのお母さんは、先生にはるとくんをおねがいし、電話に出ました。
日が暮れ、子どもたちがいない学校は、明かりがついていてもなんだかブキミに感じます。つい、学校の七不思議を思い出してしまいます。
りえ先生が教室のトビラをあけました。するとそこには、理科室にあるはずのモノが、ビデオカメラの前にいたのです。
「もう、バカ! ガイコツにゾンビ、なにやっているのよ!」
ぼうぜんと立つ二人の横を女の子が走りぬけ、ビデオカメラに向かって、おかしなポーズをしている人体模型と骨格標本のおしりを叩いたのです。
「…………えっと、あなたは一体誰なの?」
「りえ先生、はるとくん、おどろかせてごめんなさい。わたしは花子です。学校の七不思議のトイレの花子さんです。
ガイコツにゾンビ、ほら、見なさい、青い目の人形エリーがカンカンよ」
各教室の前の壁にはってある、青い目の人形エリーの写真が、あきれたような顔をしています。
その写真に向かって、おしりをさすりながらガイコツとゾンビがペコペコと頭を下げます。
「ごめんなさいね。このコンビ、ほんと目をはなすとイタズラばかりで。
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