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「まぁ、ひどい男ね!そんなのさっさと忘れるのが吉よ」
薫ちゃんは一緒になって怒ってくれる。
「薫ちゃん……ありがとう……」
怒ってくれるのが嬉しくて、涙腺が崩壊した。
「もう、何泣いてるのよ。まったく、世話のかかる子ねぇ」
薫ちゃんはそう言いながらもハンカチで私の涙を拭き取ってくれる。
ハンカチからは微かに香水の香りがした。
「それにしても見る目のない男共ね。和香子ちゃんはこんなに可愛くていい子なのに……。泣かせるなんて考えられないわ」
薫ちゃんの言葉に、トクンと胸が鳴った。
「あら?固まっちゃってどうしたの?顔も赤いわよ?熱でもあるのかしら?」
そう言って薫ちゃん……薫くんは私のおでこをそっと触った。
どうしよう?この恋って誰に相談すればいいの?
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