お隣のあいつは俺に愛をささやく。

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 俺はお前のその俺の中に入っている不法侵入物を一生懸命追い出そうとしているだけだ。我が物顔で遠慮なく突っ込みやがって! 俺はそんなの一度も許可した覚えはないし、もとを糺(ただ)せば俺はこの部屋に入ることも許可した覚えもない! 「ふーみ。コレ、結構好き?」 「んぁああ! っひぅぅ!」  バックから突く冬和の馬鹿がさっきまで敢えて避けてきた俺のいいトコロを一旦腰を引いた後に思いっきり突いてきた。目の前が真っ白になり思いのままに悲鳴を上げていた俺だが、その激しい動きにとうとう耐え切れずに肘をベッドについてシーツを握り締め、恥も外聞もなくそのまま声を止めることが出来なかった。  俺、ダメだ。  いっつもこんな時、冬和に翻弄される。  いいように身体を弄くられて感じたくもないのに、体が熱くなって馬鹿みたいに感じまくってしまう。俺、きっとあの時に冬和に身体を変えられちゃったんだ。 「あっあっあっ!」  規則的に突く冬和の動きに合わせて俺も喘ぎ声をリズミカルに出す。 「史、感じてる? 2回目なのにね、随分と淫乱になっちゃった?」  うるさい! こんなになったのは誰かさんのせいではないのですかぁ!!? 「ね、初めてって痛かった? 今も痛い? それなのに……」  冬和が後ろから手を回して俺の乳首をいやらしくこねくり回して、俺の耳元で囁く。 「感じる?」 「うくぅっ!」     
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