お隣のあいつは俺に愛をささやく。

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「冬和! 俺はそんな勝手を許可しない!」 「いいよ、俺はそれでも史を抱くから」  俺の血の気が一気に下がった。  抱くってhugって意味でOK? それ以上に意味を持ち合わせてはいらっしゃりませんよね? 「よし! もう俺を抱いたな!? じゃ、じゃあ、もう満足しただろ?」 「もちろんセックスしたいって意味だから」 「うぎゃあっ!!」  絶叫し、鳥肌を立てて硬直する俺はいつの間にか冬和に腕を後ろに回され近くにあった制服のネクタイで縛られ、ベッドに投げ出された。  ありえない状況で成す術もなく俺は冬和にいいように身体を弄られ、服を脱がされ焦らしに焦らされた後に心にも無い告白をさせられることになる。 「俺のこと好きだろ? 史、正直に言ってごらん?」 「ば、かぁっ! ……あぁ、んぁぁ!」 「ふーみ」 「ひゃぁ!」 「史、言って?ほら」  とか何とか言って俺のものを根元から握り締めて、放出するのを妨げる。イキたいって思うのは男としての本能だろ? それを塞き止める冬和は鬼そのもので、最低以外にもう言い表しようもない。  イキたいって思えば思うほど俺は正常でいられなくなって俺は……。 「すきぃ! あんっあぁ……! すきだからぁ!」  と口走ることとなった。     
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