第1章 はじまりの街

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「ウォルロ村は良いところでしょう?」 隣を歩くカナが嬉しそうに言った。 「ああ」 「君は初めてだもんね、村を歩くの」 「そうだっけ?」 _____そういえばどうやってここに来たのか知らないな… 「そうだっけって君はすごかったんだよ?滝のところに空からドッボーンって!て落ちてきて目を覚まさないから誰かの家で休ませてあげようってなったのに、誰も家を貸してくれないから私の家にいたんだよ?」 「そうだったんだ…俺ってどれくらい寝てた?」 時間感覚がおかしいことになっているようだ。 「んーとね…3日かな?」 「ふーん…」 _____3日か…確かゲームを買ったのが2月の頭だったから…今日はバレンタインかな…?まぁチョコなんて貰え無いんだけどね?いや期待なんかしてないけどね?_____と思いながらも隣の奴から貰えたりしないかな、と心を踊らせる。 _____どうしてこうなったのかな…?まず俺は確かにあのゲームを買い、夢中になってやり、6日でラスボスまでいった。そこでボコボコにされた所で寝落ちしたんだっけ…で、こうなったと。まぁ現実のゲームライフも良かったけどこう言うのも楽しそうだな、と前向きに考え始めた所で村長の家に着いた。
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