2日目 午前1時5分

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 ガンガン、扉を叩く音がした。  あによ、ようやく久留美が薄目を開けた。  ガチャンガチャン、扉の向こうで何かをしている。ガキン、扉が少し開いた。  パッ、強力なライトが部屋に差した。 「陸上自衛隊旭川駐屯地所属、矛狩二等陸尉! 5人、いるな」 「じえいたい・・・なの?」  予想外の声に、鈴瀬は口が閉まらない。  ジャッキが差し込まれ、扉がこじ開けられた。ぞろぞろ、十人を超える黒い戦闘服の隊員が入って来た。 「こちらニシパクル、管制室に達しました。民間人、5人を保護」 「了解。引き続き、制圧を続行せよ」  矛狩がヘルメットの無線で報告した。  向こうで受けたのは、仁台だ。太志郎は直感して、受話器を置いた。 「いらっしゃいませ」  久留美が寝ぼけ眼で言った。矛狩は笑顔で敬礼した。 「どこから入ったの?」  鈴瀬が問うと、矛狩は肩を揺らした。 「何と言うか、裏口から、ですね」 「裏口!」
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