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2話 こじらせ女子というやつは
ズコーッ。
ものすごい勢いでアイスコーヒーのストローをすする目の前の私の友人...
黒縁メガネに紺の無地のユニ○ロで買ったとしか思えないようなTシャツ。
それにだぼだぼのジーパンに靴はスニーカー。
「だからモテないのよ...」
「ん?なに?」
相変わらずズコーッとさせながらこっちを見る私の唯一の友人、トモカ。
「だーかーらー、こんなにもDD(男子大学生)がいるっていうのに!モテないのはこーゆーユニ○ロとか着てるからなの!」
「はあ?ユニ○ロなめんなし!ユニ○ロは性能重視なんだよ!」
トモカはストローから口を離し、唾を飛ばしながら力説する。
「てか、お前もたいがいだろーが!」
トモカは私の服を指差す。
私の服はというと...ワンピースだ。
「何がおかしいのよ?」
「ワンピースはおかしくない。おかしくないが...」
トモカは大きく息を吸って言った。
「なんで真冬に肩出しワンピースなんだよ!!」
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