2話 こじらせ女子というやつは

1/2
前へ
/4ページ
次へ

2話 こじらせ女子というやつは

ズコーッ。 ものすごい勢いでアイスコーヒーのストローをすする目の前の私の友人... 黒縁メガネに紺の無地のユニ○ロで買ったとしか思えないようなTシャツ。 それにだぼだぼのジーパンに靴はスニーカー。 「だからモテないのよ...」  「ん?なに?」 相変わらずズコーッとさせながらこっちを見る私の唯一の友人、トモカ。 「だーかーらー、こんなにもDD(男子大学生)がいるっていうのに!モテないのはこーゆーユニ○ロとか着てるからなの!」 「はあ?ユニ○ロなめんなし!ユニ○ロは性能重視なんだよ!」 トモカはストローから口を離し、唾を飛ばしながら力説する。 「てか、お前もたいがいだろーが!」 トモカは私の服を指差す。 私の服はというと...ワンピースだ。 「何がおかしいのよ?」 「ワンピースはおかしくない。おかしくないが...」 トモカは大きく息を吸って言った。 「なんで真冬に肩出しワンピースなんだよ!!」
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加