みおプー、またね。

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普段は家の中にいたケド、ドアを開けた拍子に ババーッと外に出る事もあった。 何時間かお散歩して、お腹が空くと戻って来る。 大抵「友達(ノミ)」を連れて帰って来て、 友達が和室の畳で増えてピンピン跳ねるから、 母親が「うわー!」と叫んで。 和室と言えば、みおプーも障子で遊ぶ事があった。 バリッと障子を破ってガラス窓の隙間に行って、 隣の障子をバリッと破って戻って来るから 父親が「うわー!」と叫んで。 みおプーは柱やソファーで爪を研ぐのも好きだった。 僕が応接間に入ったら、ソファーに爪をかけて スタンバイしてる。「見ててね!」とばかりに バリバリバリバリ~とやるから 僕が「うわー!」と叫んで。 そんなみおプーも、外で他の猫と大ケンカして 負けて帰って来た事があった。 何かヨロヨロしてるな~と思ったら、お腹を 噛まれて穴開いてて、白い身体に流血ダラダラ。 家族全員「うわー!」と叫んで。 病院から戻った後もジーッと痛みを我慢してる姿に ホロリとなった。 いつもご飯は近所のスーパーで買うお徳用の キャットフードだけど、その日はモンプチ買って 「これ食べて、早く元気になってね」 ホロリと言えば、みおプーはムートンの敷物が お気に入りだった。 「ぐーぐるぐるぐる」 ノドを鳴らしてひたすら前足で踏み踏みする。 それを見る度に、 「もっとお母さんに甘えたかっただろうな~」 ホロリとなった。
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