時々考える

何のために

　自分は何のために生きているんだろう、と。
　時々考えることがある。
　そういうときは大体精神的に沈んでいるときで、
　自分という意識と、自分のからだが乖離的に思えるときで。

　自分は何のために生きているんだろう、と。
　人の役に立つため、とか、何かを世界に残すため、とか。
　そういう後天的なものではなく、先天的なものを求める。
　まぁ大体の場合そんなものはなくて、「意味を探すために生きている」っていう文句が出てくる。

　人は何のために子供を残すのだろう。
　人だけでなく、なんで生物は子供を残すのだろう。
　なぜ生物は生まれたのだろう。
　なぜこの意識は生まれたのだろう。
　なぜ……なぜ……なぜ……。
　行き場のない悩みがグルグルと頭の中を渦巻いている。

　何のために生きているんだろう、と。
　動くからだ、働くこころ。
　それがなす意味を、自分は全く、とらえられない。