絶対的支配のNOIR13

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「だったら俺も我慢する必要なんて無かったというわけだ? ん、帝斗? もうずっと……長い間、お前を想って独りで慰めたりしてきた俺はバカだったってことだな」 「慰める……って……どういう……?」 「分からないか? 現実で遂げられない分、妄想の中でお前を何度も穢したんだぜ? その度に自己嫌悪に陥りながら……こんな不純な気持ちを抱いちゃいけねえって思いながら戸惑って苦しんで……でも我慢できなくて想像するんだ。頭の中でお前をぐちゃぐちゃに辱めて穢して、どうしょうもなくなったコイツを独りで慰めて……」  グッと太股に押し付けられた硬い感覚に、帝斗はビクリと腰をよじった。 「お前に驚かれるのが嫌で普通を装うのも苦労したな? お前を思いながら抜いてるのもすげえ悪いことしてるみてえで辛かったよ。俺なりに呵責の念と戦ってきたんだがな? でももうそれも必要ねえな? 想像の中でお前にしてたこと……これから全部してやるよ。じっくり時間をかけて全部……な?」 「……っ!?」 「お前を日本には帰さない。剛のもとへはやらない。二度と……俺の下から離れることは許さない。俺以外の誰かを受け入れることも無論だっ!」
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