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「あったわね、もしかしてそれかしら?」
「可能性があるとしたらそれだな、傍迷惑もいいところだ……」
「…………今日、個別の依頼だったわよね?」
「……今は金が要る、あとは分かるな?」
「バレると面倒くさそうだから、お互いがお互いの振りをすればいいのかしら?」
「あぁ、依頼の行きがけにお互い能力が体に依存してるのか精神に依存しているのか確認していこう」
「えぇ」
他人から見れば、お互いの中身が入れ替わっているのにこの冷静さは可笑しく映るのだろうが、お互いがお互いそういった感情の起伏が可笑しいので何ら可笑しくない
が、まぁ一から全て冷静なままという訳でもないが―――――
Side久遠
入れ替わり、精神が誰かと入れ替わる
頗る奇々怪々な状況だが、やることは殆ど変わらない
違うことと言えば、体が九尾であるということを忘れないようにすることだ
どうやらこの異変は能力などは体に依存するらしい、九尾としての能力を行使してこの状況を乗り切ることが条件となっている
不安は拭えないが何もしないわけにはいかない、不安を振り払うように依頼先へと歩いていると――――――
「よぉ九尾、相変わらず俺の妾になる気は無いのか?」
「しばらくぶりね、つづ」
「じゅう……かげちゃんと妙燕」
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