ある日の異変は迷惑極まり無し

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現れたのは何かと九尾と久遠に縁のある二人組の厄綴、十兵衛景義と妙燕だった 「ククッ、今日はあの木偶は居ねぇのか?」 「……今日は別行動、よ……なんでもいいでしょ?」 「…………おい九尾、本物かお前」 「…………いきなり無遠慮ね、本物も何もないわ」 「…………」 「……ちょっ」 訝しげな目を向ける妙燕に一瞬ではあるが怯んだ、流石普段からつけ狙ってるだけあり些細な違和感にも目敏い だがここでバレるのは面倒だ、できる限り九尾らしく振る舞う 「ちょっとアンタ、そんな顔近づけるんじゃないわよ気持ち悪い」 「うるせぇな景義、自分の妾の偽物でも出てきたらそんな不届きモンは殺すしかねぇだろ」 「誰があんたの妾よ、アホな事言ってないで行くわよ」 「チッ……じゃあな九尾」 「…………できれば二度とあなたとは出会いたくないわ」 できれば本当に二度と、この先の依頼でコイツだけ死なないかなと一人愚痴を零した 去っていく背を早々に視界から外しまた歩く、嫌に神経を使ってしまい疲れが出るが今ここで何もせずに佇むわけにもいかないので、足早に依頼主の所へと向かった また神経を使う相手だが Side九尾 「……目線が高い」 素直な感想はひたすらそれだった 歩く視界は明らかに高く、その歩幅も大きいためどうも違和感を拭えずにいた     
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