Ten years after.

5/6
前へ
/6ページ
次へ
彼女は亡くなる前に、僕にいつもと同じ穏やかな顔でこう告げた。 「陽汰…お願いがあるの。私だけに囚われないで、ちゃんと幸せになってね。陽汰はこれからも沢山の出会いがあるし、いずれは結婚もする。その時は私にも紹介して欲しいの……あの桜の木の下で待ってるからね、約束だよ」 そう言って咲良は僕の前から居なくなった。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加