第3章 不滅の世界王者

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第3章 不滅の世界王者

総合格闘技の太陽系チャンピオンであるデッドは、身体のメンテナンスのために研究所を訪れていた。 そこには、デッドだけでなくほかのアンドロイドファイター達も、身体のメンテナンスや精密検査を受けに来ている。 デッドはいつも、同期のアンドロイドと冗談を言い合ったりしながら、その研究所で身体のメンテナンスを受ける。 デッドは、毎回試合のための移動が面倒くさいと愚痴を言いながらも、次の試合で、強い対戦相手が決まることを望んでいた。 そこへ、いつもお世話になっている試合の主催者の方が、デッドの顔を見に来てくれた。 次の試合も期待しているよと言われ、デッドは張り切って、任せてくださいと言うのだった。 神社に戻ったレオンハルトはある日、いつもの神主の仕事を終え、日が暮れてから神社を出た。 いつものように崖の下に降りると、巨大な鬼が横たわっており、死んでいた。 レオンハルトは立ったままその亡骸を眺めていた。何処からともなく寄ってきた小鬼達が下品に嗤っている。 崖から定期的に落ちるのは、払っても払っても寄ってくる邪鬼を散らしてしまう目的でもあった。 鬼が死んだ以上、砂金を目当てに来ることももう無いだろう。     
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