第4章 ノーガード

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レオンハルトは予選に出場する。 予選は本戦と同じ会場で行われ、デッドとオリビアも観に来ていた。 予選の相手は強豪で、レオンハルトは苦戦してしまう。試合は判定となり、ジャッジは割れる。 結果的にレオンハルトは勝利するが、近くの席で試合を観ていたクリストファーが審判にヤジを飛ばし、隣りの客と掴み合いの喧嘩をする。 その時クリストファーの腕の紋様が赤く光り、彼の腕に喰い込み、クリストファーは悲鳴をあげる。 腕は出血して、さらに紋様は腕を締め付けていく。 試合を終えたばかりのレオンハルトは、息を切らしてリングに立っていたが、観客席の騒動に気付きそちらを見る。 レオンハルトの背後には、狼の霊魂が姿を現し、揺らめいている。 関係者が駆け寄っていき、喧嘩をしていた人物は取り押さえられる。 クリストファーは出血する腕を押さえて、寄ってくるスタッフから逃げながら、レオンハルトの方に走って来る。 助けを請うクリストファーだが、レオンハルトの霊魂がより大きくなり、クリストファーの腕に噛み付き襲いかかる。 狼の霊魂はクリストファーの紋様に反応しているようだった。     
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