第1章 パトロール

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クリストファーとオリビアは揉み合いになり、クリストファーはオリビアの首を押さえつけ、脱出用ポッドがどこにあるのかを問う。 オリビアの答えを聞き、脱出用ポッドで船から脱出するクリストファー。 その後、船本体は高温の大気との摩擦に耐えきれず空中で大破してしまい、船の破片が飛び散り、脱出用ポッドをかすめる。 その後、クリストファーは宇宙服を着て、脱出用ポッドから出る。 降りたった土地は、荒れた岩石地帯が広がっており、クリストファーは歩き出す。 クリストファーはその星のコロニーを発見し、中に入る。 コロニーの内部は、気温が過ごしやすい温度に調整されているようで、クリストファーは宇宙服を脱いで探索して歩いた。 コロニーには、アメーバ型の生命体が集まって生活していた。 クリストファーは、大きな野外ステージにアメーバ型の住人達が集まっているのを見つける。 暗くなったあたり一面に、住人達の触手がぼんやりと光り、うごめいて見える。 クリストファーは、持ち歩いていた言語翻訳装置を稼働させ、集まっているアメーバのなかの1人に、これは何の集まりかと聞いた。 そのアメーバが言うには、世界的に有名な総合格闘家のチャンピオンであるアンドロイドがこの星に来ており、今からこの星の英雄と対戦するところだそうだった。 クリストファーがアメーバ達を押し退け、最前列に出ると、チャンピオンベルトを巻いた人型アンドロイドと一瞬目が合った。 試合のゴングが鳴り、挑戦者のアメーバは、光る触手を伸ばして、デッドという名のチャンピオンの思考を読みとろうとする。 デッドの目も、同じように光る。 デッドの腕に絡みつく触手を、デッドは手刀で斬ろうとするが、太刀筋の周辺だけ触手が変形して、当たらない。 思考を読むタイプの相手だと知ったデッドは、膨大な量の情報を相手の神経回路に送り込み、ショートさせようとする。 デッドは試合を盛り上げるために大技を繰り出し、技が決まると大きな口を開けて、不敵に笑った。 結果は、1ラウンド、クリティカルノックアウト。 会場は、その星の英雄が負けたことにどよめき、同時に熱い熱気に包まれる。 戦歴(897戦無敗)と、高額なファイトマネーの金額が大型モニターに映し出され、デッドは豪快なマイクパフォーマンスを披露する。
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