第2章 レオンハルト

2/4
前へ
/31ページ
次へ
コロニーの内部の乗り物を扱う店で、宇宙船は無いかと店主に聞くクリストファー。アメーバの店主に扱っていないと言われ、追い払われる。 言語翻訳装置の調子が悪く、上手く意思疎通を図ることが出来ない。 悪態をつきながら店を出ると、腕の痛みで顔をしかめる。腕を見ると、紋様が以前より大きくなっていて、腕が締め付けられているように不自然に細くなっている。 アメーバ達の街の中に鳥居のようなものを見つけるクリストファー。 それをくぐり、神社のような建物の中へ入っていく。 クリストファーは、そこで儀式を行なっている着物を着たレオンハルトという少年と出会う。 レオンハルトが人型であることと、レオンハルトがつけているイヤリングが、自分の腕の紋様に似ていることを見て、クリストファーはハッと驚き、話しかける。 儀式の最中に入って来たクリストファーを、丁寧な言葉で帰るように促すレオンハルト。 クリストファーは自分の腕を見せて、必死になって呪いを祓ってほしいと訴える。 神社の内部の人間に追い出されるクリストファー。諦めきれず、神社の前から動かない。 日が暮れてから、レオンハルトが大きな荷物を持って神社から出てくる。 その前で座っていたクリストファーは、驚いて立ち上がる。 クリストファーを一瞥して、無言で歩き出すレオンハルト。 クリストファーはその後をついて行く。どこに行くのかと尋ねると、仕事へ行くと、レオンハルトは答える。 レオンハルトはコロニーの外に出て行く。 日が沈み気温が下がったとはいえ、宇宙服を着ずに歩くと寒く感じる荒れた土地を、2人は歩いて行く。 長時間歩き、歩いている土地が平坦な岩石地帯からゴツゴツとした山に変わっていき、歩き慣れないクリストファーは、レオンハルトを見失ってしまう。 それでもなお山を登り続けると、少し開けた場所にレオンハルトが立っていた。近づいていくと、彼は切り立った崖の手前で立っていた。 レオンハルトはクリストファーの方を見ながら、名前を尋ねる。 クリストファー・クラヴィウスと答えると、レオンハルトは何故付いてきたのかと聞く。 宇宙船が無くてこの星から出られないこと、お金は後で支払うから自分に協力してほしいということをクリストファーは訴える。 レオンハルトは、クリストファーに、周りを見るようにと言う。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加