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コトトン、コトトン。
触れているレールから一定間隔の振動。
あ、これはあれだ。
列車が来る奴だ。
そう思い、前を見るが、伸びたレールの先から大きな車体が現れる様子はない。
ならば後ろか。
振り返ると、小型ではあるが確かに列車がこちらに向かって走ってきていた。
今、向こうで走っている電車に比べたら、短いし、客車も小さい。
四十人ぐらいなら乗れるか? そんな程度のが四両ぐらいだけ。
しゅぽしゅぽという音と共に先頭車両の上部から煙を吐き出しているあたり、どうやらこの世界には蒸気機関もあるらしい。
うーむ、結構技術力高そう。
俺は……ライター一本で成り上がれるか?
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