それでも異世界は異世界

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それでも異世界は異世界

 王都の駅って言うからすっごいの想像してた。  けど、全然しょぼかった。  なんか、田舎の駅みたいなところだ。  ホームが二つ。  線路は三本。  いずれもここが終点で始発らしい。  二股の根元で駅が繋がり、そこから道が伸びている。  あの先に駅の出口があるんだろう。  しかし、これが都市の駅? 「しょぼいやろ」  頷かざるを得ない。 「路線三本しかないしな。これで十分やねん」 「赤松さん!!」  赤松さんとホームの端でしゃべっていると突然怒鳴り声が飛んできた。  びっくりしたなぁ、もう。   
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