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先輩という威厳が全く無いけどな、 ただただガキっぽいだけだ。
「どうせ話だろ、 勉強に集中してりゃいいだけの話だ」
俺はヘッドホンを付けながらその部屋を出た。
アホに構ってる暇は無いんだ、 サボるなら自分1人でサボればいい。
────。
「おお! 流石だな本庄、 お前は将来有望だ! 」
授業の内容なんか簡単すぎてすぐ解ける、 だからどの教師にも言われる事だが、 生徒共は良く思ってないだろうな。
こんな1人だけ特別待遇されてたらよ。
それに将来なんて考えた事もねーしなぁ……。
俺が考え込んでいると、 急に机に思い切り手が置かれた……明らかなヤンキーが4人立っていた。
「お前ちょっと来いよ」
……まあ暇だからいいか。
俺は言われるがまま校舎裏へと連れてかれた、 そこには更に2人ヤンキーらしき男達が待っていた。
まるで作者の時を思い出すようだ。
「何か用か? 」
「テメェ調子乗ってるからとりあえずリンチ決定な」
何だ、 ダメじゃないかこの高校。
害虫が大量に住み着いてるぞ、 しっかり掃除しとけよなぁ……ほらゴキブリだ。
「テメェ舐めてんのかどこ向いてんだコラ」
「いや、 悪い虫が居てな」
俺は近付いて来る奴らを完全に無視して害虫を外へと追い出した、 これで良し。
「で、 臨時ニュースが何だったか」
「リンチだ」
あ、 リンチか、 臨時ニュースじゃねーのか間違えた。
間違える事がこんなに恥ずかしい事だとは思わなかった、 しかもこんなバカ相手に間違えるとは。
「で、 俺はどうすりゃいい? 抵抗した方がいいのか? 」
「自分で決めろや」
んー、 自分で決めるのか……抵抗してどうするか、 抵抗しないなら後々有利かも知れないな。
よし、 抵抗しないで居よう。
「んじゃあ抵抗はしない、 好きにやれ」
「腹立つんだよ!! 」
……抵抗はしないぞ。
俺はとりあえず軽く首を傾け、 大振りな拳を避けた──抵抗じゃなくて首を傾げただけだぞ。
「舐めてんのかコラァ! 」
大量の人数で俺に迫ってくる奴らの攻撃をしゃがむ、 靴紐を結ぶ、 スキップするなどで軽く避けていく。
いや弱いしダサいなコイツら。
「オラァ!! 」
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