君には勝てない

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「いつになったら、俺はライバルじゃなくなる?」 ライバルじゃなくなる? 何、意味のわかんないこと言ってんだ。 「泰星は永遠に私のライバルだから!」 私は人差し指でズビシと泰星を指して叫ぶ。 それに小憎たらしい笑顔を返すと思った泰星。 だが泰星は予想と反して不機嫌そうに顔を歪める。 何? さっきからどうしたわけ? 「……チゲぇ」 だからチゲぇって、 「何が?」 私は意味が分からなくて再び眉を寄せる。 「俺にはライバルじゃないから」 ライバルじゃない? 「じゃあ、何?」 訊き返すと泰星はピクリと眉を上げた後、何故か更に不機嫌そうな顔になった。
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