執行

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 金崎は大きく首をのけぞらせた。  私が何度も何度もかかとを打ち付けていると、金崎は右手を伸ばしててきた。  今度はその右の二の腕を、かかとで蹴りつけた。  金崎の右腕は、大きく床に弾き飛ばされた。  私は再び、金崎の左の手のひらを、何度も何度も踏みつけた。 「この手が・・・・・・この手が私の・・・・・・!!」  こんにゃくでも踏んでいるかのような、気色悪い感触に耐えながら、私は繰り返した。  余りの激痛に、金崎は白目を向いた。  口元には、唾液でできた泡が溜まっている。  私は少し気持ち悪くなって、一度金崎の上から離れた。 「あらあら、まだ気絶するには早いわよね」  背後から、浅川の声がする。  私が振り向くと、浅川はその手に、電気ポットを携えていた。 「湧いたわよ」  そう言って、そのポットを私に差し出す。 「そう、ね」  私は、ソレを受け取った。 「まだ、早いわよ」  私はポットの蓋を開けると、ゆっくりとその煮えたぎった湯を、金崎のソコに流し落とした。 「ぎゃ・・・・・・!!」  金崎の体が大きく跳ね、再び目を見開いた。 「失禁してるんじゃなくって?私が消毒してあげるわ」  私の口元が、いびつに歪んでる事を自覚する。  それでも、その手を休ませることはない。   
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